クイーン検察局のあらすじと感想(ネタバレ)|クイーンの4冊目短編集

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「クイーン検察局」/ エラリー・クイーン

クイーン犯罪実験室」は、名探偵エラリー・クイーンシリーズの中短編集4冊目です。

短編18作品詰まってる作品集になっています。
マニアにとっては必ず抑えておきたい短編集ですし、今の所自分のお気に入りの短編集だったりします!どれも良く出来てて面白いんですよ〜

今回はこちらの本の感想を語っていきます!

エラリー・クイーンのシリーズ

エラリー・クイーンのおすすめ作品、読む順番については以下でご紹介しています。合わせてご参考ください。

エラリー・クイーンの作品一覧・シリーズまとめ【米国の本格ミステリー作家】
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【TOP10】エラリークイーンのおすすめ作品10選|最高傑作のミステリー小説
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【最新版】国名シリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧|全11巻完結済み|新訳”日本カシドリの秘密”登場!
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ライツヴィルシリーズ(エラリークイーン)の読む順番一覧|全10巻の名作ミステリー
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「クイーン検察局」のあらすじ・中短編一覧

あらすじ

クイーン検察局の秘密ファイル公開!

ワンマン検察局の名探偵エラリイ・クイーンが、殺人課、麻薬課、不可能犯罪課などの課にそれぞれ当てはまる難事件を快刀乱麻を断つごとく解決する。
「金は語る」「代理人の問題」「九官鳥」「変わり者の学部長」等、軽妙酒脱な知的パズル18篇を網羅する傑作短編集。

No.タイトル
1【恐喝課】金は語る (Money Talks)
2【偽装課】代理人(セコンド)の問題 (A Matter of Seconds)
3【不可能犯罪課】三人の寡婦 (The Three Widows)
4【珍書課】変わり者の学部長 (“My Queer Dean!)
5【殺人課】運転席 (Driver’s Seat)
6【公園巡視課】角砂糖 (A Lump of Sugar)
7【未解決事件課】匿された金 (Cold Money)
8【横領課】九官鳥 (The Myna Birds)
9【自殺課】名誉の問題 (A Question of Honor)
10【強奪課】ライツヴィルの盗賊 (The Robber of Wrightsville)
11【詐取課】あなたのお金を倍に (Double Your Money)
12【埋宝課】守銭奴の黄金 (Miser’s Gold)
13【魔術課】七月の雪つぶて (Snowball in July)
14【偽相続人課】タイムズ・スクエアの魔女 (The Witch of Times Square)
15【不正企業課】賭博クラブ (The Gambler’s Club)
16【死に際の伝言課】GⅠ物語 (GI Story)
17【麻薬課】黒い台帳 (The Brack Ledger)
18【誘拐課】消えた子供 (Child Missing !)

※一応続編として、「クイーン犯罪実験室」がありますのでそちらもチェックしてみてください。



「クイーン検察局」の感想(ネタバレあり)

こちらの短編集は中々よく出来ていまして、どれも読み応えがありました。
オチがかなりシンプルで面白くて、どの短編も読むたびに驚いたくらいです。いやープロット考えたダネイは天才ですね。

自分のお気に入りの作品は、

・七月の雪つぶて
・タイムズ・スクエアの魔女
・黒い台帳

です。

七月の雪つぶて

あらすじ
ある時、宝石泥棒グレイディの愛人だった情婦のリスベッドが「このままだとグレイディに殺される」と思って、警察に保護を求めました。
理由はリスベッドはグレイディの秘密をほとんど知っていたからです。

クイーン警視は厳重に保護しながら彼女を移送していたのですが、彼女の乗っていた列車が到着時刻を過ぎても来ないという・・・

この話はそもそも物語として面白かったです!
リスベッドが「あ、グレイディが別の女のところへ行った。私殺される、逃げよ」という見切りが早すぎて個人的に面白かったです。

しかもグレイディは頭が切れるという設定で、エラリーと知恵比べ勝負みたいで良かったです。最後のオチも面白いし、おすすめ!

タイムズ・スクエアの魔女

あらすじ
守銭奴のミス・ウィッチンガムには一人の甥がいるんですが、遺産相続のとき何故か二人の甥が名乗りあげました。
果たしてエラリーはどちらが本当の甥かどうか見分けることができるのか?という話。

これもオチがすごく良い話です。
ネタバレになっちゃうのですが、二人を引っ掛けて犯人を炙りだすという小気味良いエラリーが見れます。
これはエラリーが他の長編でも結構やってる手法だったりします。

黒い台帳

あらすじ
麻薬の帝王が書いた麻薬密売人リスト(黒い台帳)が見つかり、エラリーがニューヨークからワシントンまで運ぶ話。
会話を盗み聞きしていた帝王が、エラリーを待ち伏せして黒い台帳を奪おうとするのですが・・・

これも話がかなり面白いです。
まさかのエラリーが敵の手に捕まって、黒い台帳が奪われる大ピンチに陥る状況が面白かったです。

ですがいくら調べても、どこにも見つからず敵も困ります。この話もオチが素晴らしかったです。



まとめ

この短編集はあたりでした!これの続きで「クイーン犯罪実験室」もあるんですが、こっちよりも本作のほうがクオリティが高いです。なんでだろう、書いた時期ですかね。

クイーンは長編がお気に入りだったりするんですが、短編も中々素晴らしい作品あるので、ぜひいろんな人に読んでいただきたいです。