「もういちど / 畠中恵」を読んでみた|しゃばけシリーズ20巻目

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「もういちど」畠中恵

「もういちど」は、しゃばけシリーズの20巻目にあたる作品です。

このシリーズを1巻から読んできた私にとっては、もう20巻目か〜という気持ちでいっぱいです。
若だんなと周りにいる妖たちが好きなので、できるだけ長く続いてほしいなと思うシリーズの一つです。

今回は「もういちど」について、感想を語っていきたいと思います。



しゃばけシリーズの読む順番

しゃばけシリーズの読む順番については、以下の記事で解説していますので気になる方はご覧ください!

→しゃばけシリーズ(畠中恵)の読む順番とおすすめランキング5作をご紹介!

「もういちど」のあらすじ

あらすじ

わ、若だんなの御身に、かつてない事件が!?不思議な十ヶ月間の幕開けだ!

酔っ払った龍神たちが、隅田川の水をかき回して、長崎屋の舟をひっくり返したってぇ! 水に落ちた若だんなは200年ぶりの天の星の代替わりに巻き込まれて……。

今回はまさかの若だんなが若返る話です。
毎回妖や人間に振り回されている若だんなですが、今回もいろんな事件に巻き込まれて倒れやしないかとドキドキハラハラものでした。



「もういちど」の感想(ネタバレあり)

今回も楽しく読めました!ファンなら楽しめる巻の一つだと思います。

色々あって若だんなが舟に乗っているときに、龍神様達の酔っ払いに巻き込まれて水中に落ちたときは「若だんなー!!」と叫びました。

しかもその後に、栄吉の許嫁候補の娘に水をぶっかけられるしで、水難の相でもあるんじゃないでしょうか。

いやほんといつ倒れてもおかしくないほど中々悲惨な目に遭っているので可哀想だなと思う反面、そういう星のもとに生まれてきた人なんだなと思いました。

若だんなが寝込むと兄やたちと妖たちが看病するシーンが好きなので、面白いところもありますが。

個人的に面白かった話は以下です。

2話 おににころも

子供になってしまった若だんなは元に戻るために療養していたところで、庭に入り込んできた勘助という子供と一緒に薬草を取りに行きます。

その後、なぜか若だんなが誘拐されるのですが、それにも理由があって・・・という話です。

まず赤ちゃんから3歳児くらいになった若だんながかわいいです!!
喋り方もかわいいし、言動もかわいくて全てがツボでした。かわいい。

特に今まで悪さしたことがなかった若だんなが、兄やたちに怒られたいから悪い子になる、というところが可愛すぎて悶ました。かわいいしか言えない。

最後、勘助ともう会えなくなるところはかなり切なかったです。

3話 ひめわこ

若だんなが12歳くらいに育ってきたところで、兄やたちに「今のうちにいっぱい遊んでこい」と言われて、妖たちと一緒に剣豪芝居などにでかけます。
そこでなぜか道場破りに狙われて・・・という話。

この話も若だんながとても楽しそうで、とてもほっこりしたんですが途中で命危うし、みたいな状況に陥ります。

平和は一瞬だったな・・・と思いながら読んだのですが、最後道場破りと五郎右衛門が決闘するところで若だんなの具合が悪くなって話は終わります。

これが少し微妙でした。決闘の結果見たかったのになと思ったのと、尻切れトンボのような終わり方だったので残念です。

まとめ

今回も面白かったので満足でした。

ようやく若だんなが丈夫になるのか!?と期待したんですが、最後の話で元の年齢に戻ると通常の身体になってしまうみたいで残念でした・・・。

最後の若だんなの涙も切なかったです。

もう少し大人になったら丈夫になることを祈りつつ、このシリーズの続きを待ちたいと思います。