今回は、個人的に神作だと思った海外ミステリー小説を20作品ご紹介します!
古い作品〜最近の作品まで幅広く、著者は被らないように選んでいます。
ちなみに執筆者が本当に面白かった作品・好みの作品しか選んでおりません。
これからミステリーを読みたい方、読む本を探している方にとって参考になれば幸いです。
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- 海外ミステリーおすすめ小説1「火刑法廷」ジョン・ディクスン・カー
- 海外ミステリーおすすめ小説2「Yの悲劇」エラリー・クイーン
- 海外ミステリーおすすめ小説3「イヴリン嬢は七回殺される」スチュアート・タートン
- 海外ミステリーおすすめ小説4「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー
- 海外ミステリーおすすめ小説5「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン
- 海外ミステリーおすすめ小説6「ブラウン神父の童心」G・K・チェスタトン
- 海外ミステリーおすすめ小説7「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ
- 海外ミステリーおすすめ小説8「ストーンサークルの殺人」M・W・クレイヴン
- 海外ミステリーおすすめ小説9「白衣の女」W・ウィルキー・コリンズ
- 海外ミステリーおすすめ小説10「ボーン・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー
- 海外ミステリーおすすめ小説11「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」スティーグ・ラーソン
- 海外ミステリーおすすめ小説12「黄色い部屋の謎」ガストン・ルルー
- 海外ミステリーおすすめ小説13「九マイルは遠すぎる」ハリイ・ケメルマン
- 海外ミステリーおすすめ小説14「湖畔荘」ケイト・マートン
- 海外ミステリーおすすめ小説15「黒後家蜘蛛の会1」アイザック・アシモフ
- 海外ミステリーおすすめ小説16「僧正殺人事件」S・S・ヴァン・ダイン
- 海外ミステリーおすすめ小説17「樽」F・W・クロフツ
- 海外ミステリーおすすめ小説18「誰の死体?」ドロシー・L・セイヤーズ
- 海外ミステリーおすすめ小説19「緋色の研究」コナン・ドイル
- 海外ミステリーおすすめ小説20「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ
- まとめ
海外ミステリーおすすめ小説1
「火刑法廷」ジョン・ディクスン・カー
個人的に海外ミステリー小説の中で1、2を争うほどの名作と言っても過言ではないほどのお気に入り作品です。
著者カーは基本的に読みやすいほうではないのですが、この作品は思わず一気に読んでしまうほどかなり面白く、怪奇色の強いミステリーです。
とにかくあらすじも読まずに読んでみてください。
最後の展開には賛否両論が巻き起こるラストですが、人生に一度は読んでほしい名作です。
この作品にハマったら、ぜひ他のカー作品も読んでみてください。以下の記事では、作品一覧を掲載しています。
ジョン・ディクスン・カーの作品一覧・シリーズまとめ【米国の密室ミステリー作家】
あらすじ
広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。
その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。その婦人は壁を通り抜けて消えてしまう……伯父の死に毒殺の疑いを持ったマークは、友人の手を借りて埋葬された遺体の発掘を試みる。
だが、密閉された地下の霊廟から遺体は跡形もなく消え失せていたのだ!消える人影、死体消失、毒殺魔の伝説。無気味な雰囲気を孕んで展開するミステリの一級品。
《ミステリマガジン》オールタイム・ベスト(2006年)第2位! 黄金期の巨匠最大の傑作が新訳で登場!
海外ミステリーおすすめ小説2
「Yの悲劇」エラリー・クイーン
言わずとしれた名作です。
1932年発表されたミステリーの大御所エラリー・クイーンのミステリ作品です。
イカれた一族として有名だったハッター一族の当主が毒殺され、その後次々とハッター家の中で毒殺未遂事件が起こります。
想像もしなかった犯人と犯行、そして見応えのある結末は、一生に一度絶対に読みたいミステリー作品です。
エラリー・クイーンのその他おすすめ作品は、以下でご紹介しています。
【TOP10】エラリークイーンのおすすめ作品10選|最高傑作のミステリー小説!
あらすじ
行方不明をつたえられた富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの湾口に揚がった。死因は毒物死で、その後、病毒遺伝の一族のあいだに、目をおおう惨劇がくり返される。
名探偵レーンの推理では、あり得ない人物が犯人なのだが……。
ロス名義で発表した四部作の中でも、周到な伏線と、明晰な解明の論理は読者を魅了する古典的名作。
海外ミステリーおすすめ小説3
「イヴリン嬢は七回殺される」スチュアート・タートン
今作は著者のスチュアート・タートンのデビュー作にして、コスタ賞の最優秀新人賞を受賞している大注目の作品です。
シリーズの2巻目が2022年に出るほどのなので、翻訳ミステリー界では人気を誇っています。
珍しく1ページ2段組になってる形式でかなり重厚ですが、どんどん変化する展開に読まずにはいられないと思います。(ハードカバー版)
タイムループものと珍しい設定が好きな方には超おすすめです!面白い!
読んだ感想はこちら。
「イヴリン嬢は七回殺される」あらすじと感想|犯人を見つけるまでループから出られない?
あらすじ
森の中に建つ屋敷〈ブラックヒース館〉。
そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。
だが、ひょんなことから意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやく――今夜、令嬢イヴリンが殺される。
その謎を解き、事件を解決しないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと……。
英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。
イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作!
ちなみに二巻は以下になります。続編ではないのですが、ぜひハマった方はぜひ読んでみてください!
海外ミステリーおすすめ小説4
「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー
英国ミステリーの女王によるこの作品は、オチも有名すぎて誰もがご存知だと思います。
読んだことがない方はあらすじさえも読まずに読んでほしいです。
反対読んだことがある方は、もう一度読んでみてください。
絶海の孤島を舞台にしたクローズドサークルと童話(マザーグース)殺人による緻密な物語構成は、いつ読んでも圧巻です。
アガサ・クリスティのその他おすすめ作品は、以下でもご紹介しています。
【全世界】アガサクリスティのおすすめランキングTOP22|初心者も読みやすい隠れ名作もご紹介
あらすじ
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……
そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作! 新訳決定版!
海外ミステリーおすすめ小説5
「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン
2006年にトム・ハンクスが主役で映画化したほどの人気作品です。
映画ももちろん面白いのですが、歴史ミステリー小説としてもかなり読み応えがある作品です。
ちなみに、作中にある数々の逸話はヴァチカンなどが否定しています。
あくまでフィクションとして楽しんで読んでみてください。
読む順番についてはこちらでご紹介しています。
ダ・ヴィンチ・コード(ラングドンシリーズ)の読む順番一覧|映画化になった大人気歴史ミステリー小説
あらすじ
ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。
殺害当夜、館長と会う約束をしていたハーヴァード大学教授ラングドンは、警察より捜査協力を求められる。
現場に駆けつけた館長の孫娘で暗号解読官であるソフィーは、一目で祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気付く……。
海外ミステリーおすすめ小説6
「ブラウン神父の童心」G・K・チェスタトン
こちらはブラウン神父の短編集なんですが、全部で12作品収録されています。
翻訳ものに慣れてないと読みにくいと思う方もいるかもしれませんが、ハマるとかなり面白い作品です。
探偵役ブラウン神父の毅然とした振る舞いや、鋭い観察眼は物語の中でとても良いキャラクターで、読んでいてとても楽しいです。
東西ミステリーベスト100にも上位ランクインしてる作品なので、気になる方はぜひ御覧ください。
あらすじ
奇想天外なトリック、痛烈な諷刺とユーモア、独特の逆説と警句で、ミステリ史上に燦然と輝くシリーズの第一集。小柄で不器用、団子のように丸く間の抜けた顔。とても頭が切れるとは思われない風貌のブラウン神父が事件の真相を口にするとき、世界の風景は一変する。
レストランの塩と砂糖を入れ替えるなど、奇妙な痕跡を残していく二人連れの神父を追う名刑事ヴァランタン。
その背景には何が?ブラウン神父初登場の「青い十字架」のほか、大胆なトリックが炸裂する「見えない男」、あまりに有名な警句で知られる「折れた剣」など12編を収める。
海外ミステリーおすすめ小説7
「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ
今をときめくアンソニー・ホロヴィッツの人気シリーズ第一作目です。
正統派ミステリー小説として、かなりよく出来ていて、文句なしに面白い作品です。
アガサ・クリスティのオマージュとだけあって、所々にクリスティの雰囲気を感じます。クリスティのファンなら更に面白く読めると思います。
こちらもシリーズなので、気になる方は以下の記事を御覧ください。
カササギ殺人事件シリーズ(アンソニーホロヴィッツ)の読む順番一覧|未完結
あらすじ
1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。
消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。
病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ作品!
海外ミステリーおすすめ小説8
「ストーンサークルの殺人」M・W・クレイヴン
こちらも今翻訳界を賑わす人気ミステリーシリーズです。
個人的に最近読んだミステリーの中でトップ5に入るほど面白く読めた作品です。
海外ドラマなどの警察ものやバディものが好きな人には堪らない作品で、主人公は警察官のポー・ITの天才のティリーの二人がタッグを組んで事件を解決します。
物語も面白い上に登場するキャラクターがかなり魅力的なので、ぜひ読んでいただきたい作品です。
こちらのワシントン・ポーシリーズの読む順番については以下でご紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
ワシントン・ポーシリーズ(M.W.クレイヴン)の読む順番一覧|英国ミステリーの最強作
本作品を読んだ感想はこちら。
ストーンサークルの殺人(M.W.クレイヴン)のあらすじと感想|ゴールド・ダガー受賞作
あらすじ
イギリス、カンブリア州のストーンサークルで次々と焼死体が発見された。
マスコミに「イモレーション・マン」と名付けられた犯人は死体を猟奇的に損壊しており、三番目の被害者にはなぜか、不祥事を起こして停職中のNCA(国家犯罪対策庁)の警察官「ワシントン・ポー」の名前と「5」の字が刻み付けられていた。身に覚えのないポーは上司の判断で停職を解かれ、捜査に合流することに。そして新たな死体が発見され……
英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作。
海外ミステリーおすすめ小説9
「白衣の女」W・ウィルキー・コリンズ
1860年にイギリスで発表されたミステリー小説です。今からおよそ162年前の小説ですが、当時は発売と同時に大ブームを起こしたというかなりの人気作品になりました。
この作品のすごいところは、今読んでもかなり面白く一気に読めてしまうところです。
人間描写がかなりお上手で、物語に引き込まれてしまうこと間違いなしの作品です。
上・中・下あるボリュームのある作品ですが、一巻ごと読み終わる度に次の巻を読みたくなるような展開で終わってますので、時間に余裕がある時におすすめします。
あらすじ
暑熱去らぬ夏の夜道、「ロンドンに行きたい」と声をかけてきた白ずくめの女。
絵画教師ハートライトは奇妙な予感に震えたー。発表と同時に一大ブームを巻き起こし社会現象にまでなったこの作品により、豊饒な英国ミステリの伝統が第一歩を踏み出した。ウィルキー・コリンズ(1824-89)の名を不朽のものにした傑作
海外ミステリーおすすめ小説10
「ボーン・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー
1999年に、デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーがタッグを組んで映画化されたほど言わずとしれた名作です。
かなり有名だったので一度はあの映像を見たことがあると思います。
内容としては、安楽椅子探偵役のライムに変わって巡査のアメリアが連続殺人事件を調査します。
この作品は、なんといってもラストに驚愕します。あまり言い過ぎると期待値を超えてしまうので良くないのですが、読みながら推理してみるとかなり面白いと思います。
あらすじ
ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が、忽然と消えた。
やがて男の埋められた遺体が発見されたが、地面に突き出た薬指の肉はすっかり削ぎ落とされ、女物の指輪が光っていた――。女はどこに行った? ニューヨーク市警は科学捜査の専門家リンカーン・ライムに協力を要請。
四肢麻痺でベッドから動けないライムに変わり、女性巡査アメリア・サックスが彼の手足となって犯人を追う!
海外ミステリーおすすめ小説11
「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」スティーグ・ラーソン
これまた映画化された大人気シリーズです。
編集長のミカエルがとある依頼を受け調査を始めるのですが、調査の過程で出会うリズベットという女性とタッグを組んで調査を初めます。
物語の面白さは抜群の上に、この二人を始めとしたキャラクターがかなり魅力的です。
スウェーデンの裏事情にも踏み込んだ先鋭的な作品として、かなり有名作です。
ちなみに映画は2つのバージョンあるのですが、おすすめは古い作品です。
ミレニアムシリーズについてはこちらでご紹介しています。
小説ミレニアムシリーズの読む順番一覧(完結済み)|シリーズ再始動!
あらすじ
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。
だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。
およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。
解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。
海外ミステリーおすすめ小説12
「黄色い部屋の謎」ガストン・ルルー
1908年に発表された古典ミステリー作品です。
密室トリックがメインテーマなんですが、結構大胆なトリックなので、最後は思わぬ展開が待ち受けています。当時発表された時はかなり斬新だったろうなと思わせる物語展開です。
古い作品を読み慣れてない方だと少々読みにくいかもしれませんが、間違いなく名作なので機会があれば一度読むことをおすすめします。
あらすじ
ランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住まうグランディエ城の離れで、惨劇は起きた。内部から完全に密閉された“黄色い部屋”からの悲鳴に、ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、血の海の中に倒れた令嬢の姿だけ…
犯人はどこへ消えたのか?
不可能犯罪に挑むは青年記者ルールタビーユ。密室ミステリの金字塔にして、世界ベストテンの上位に選ばれる名作中の名作。
ちなみにこちらの続編は以下になります。絶版なので古いものしかありませんが・・・
海外ミステリーおすすめ小説13
「九マイルは遠すぎる」ハリイ・ケメルマン
1947年に発表されたミステリ短編集です。
著者のケメルマンのデビュー作なんですが、表題作の「九マイルは遠すぎる」を始めとしてかなりよく出来ている作品です。
主人公の教授が安楽椅子探偵役を担っていて、友人の「私」と議論を重ねながら推論を導き、事件の謎を解いてしまうというストーリーです。
短い話なのですぐ読めておすすめです!
あらすじ
9マイルは遠すぎる アームチェア・ディテクティブ・ストーリーの定番。ニッキィ・ウェルト教授は『九マイルは遠すぎる、まして雨の中ともあれば』と言う言葉を耳にし、この言葉を頼りに前日起きた殺人事件の真相を暴き出す!! 難事件を次々に解き明かしていく、教授の活躍を描く傑作短編集8編。
海外ミステリーおすすめ小説14
「湖畔荘」ケイト・マートン
1933年のロンドンで起きた赤ん坊消失事件がお蔵入りになったのを、70年後にもう一度調査を始める話です。
上下巻あるんですが、ボリューム気にせずに一気に夢中になって読んでしまう作品です。
ネタバレになるので多くは語りませんが、ミスリードには気をつけてください・・・。
あらすじ
ロンドン警視庁の女性刑事が、女児を置き去りにして母親が失踪というネグレクト事件に関わり問題を起こし、謹慎中にコーンウォールの祖父の家近くで、打ち捨てられた屋敷?湖畔荘を偶然発見する。そして70年前にそこで赤ん坊が消える事件があり、迷宮入りになっていると知る。
興味を抱いた刑事は謎の赤ん坊消失事件を調べ始めた。かつてそこで何があったのか?仕事上の失敗と自身の問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!
海外ミステリーおすすめ小説15
「黒後家蜘蛛の会1」アイザック・アシモフ
初めての安楽椅子探偵ものとしても有名な作品です。
6人の男たちが集まってゲストが語る謎をみんなで謎を解こうと議論します。そして、最終的に給仕のヘンリーが謎を解きます。
連作短編集なんですが、最初の「会心の笑み」が一番よく出来ているので、初めての方はまずは1巻から読んでみてください。
読む順番については以下でご紹介しています。
黒後家蜘蛛の会シリーズ(アイザックアシモフ)の読む順番一覧|良質の短編ミステリー
あらすじ
弁護士、暗号専門家、作家、化学者、画家、数学者の六人からなる〈黒後家蜘蛛の会〉と給仕一名は、月一回〈ミラノ・レストラン〉で晩餐会を開いていた。会では毎回のようにミステリじみた話題が出て、会員各自が素人探偵ぶりを発揮する。だが常に真相を言い当てるのは、物静かな給仕のヘンリーだった! SFの巨匠アシモフが著した、安楽椅子探偵ものの歴史に燦然と輝く連作推理短編集が、読みやすい新装版として隔月で刊行開始!
海外ミステリーおすすめ小説16
「僧正殺人事件」S・S・ヴァン・ダイン
1929年の古典ミステリー作品なので少し読みにくいかもしれないのですが、物語の展開が最後まで面白いです。
マザーグースの見立て連続殺人事件で、途中で探偵役のヴァンスが苦悩する場面があって人間味あって楽しめます。
最後の決断には賛否両論あると思いますが、名作ミステリとして一度読んでおく価値はあると思います!
ちなみにこちらは全12巻くらい展開されてるシリーズになります。読む順番などはこちらを御覧ください。
ファイロ・ヴァンスシリーズ(S・S・ヴァン・ダイン)の読む順番一覧|古典名作ミステリーシリーズ
あらすじ
だあれが殺したコック・ロビン? 「それは私」とスズメが言った――。
四月のニューヨーク、マザー・グースの有名な一節を模したかのごとき不気味な殺人事件が勃発した。胸に矢を突き立てられた被害者の名はロビン。現場から立ち去った男の名はスパーリング――ドイツ語読みでシュペルリンク――スズメの意。
そして“僧正”を名乗る者が、マザー・グース見立て殺人を示唆する手紙を送りつけてきた……。
史上類を見ない陰惨で冷酷な連続殺人に、心理学的手法で挑むファイロ・ヴァンス。江戸川乱歩が称讃し、後世に多大な影響を与えた至高の一品。
海外ミステリーおすすめ小説17
「樽」F・W・クロフツ
著者のF・W・クロフツは、アガサ・クリスティやエラリークイーンなどと並ぶミステリー小説の大御所作家です。
今作の「樽」は彼の処女作なんですが、処女作と思えないくらいのよく出来ていて、純粋にミステリーとして楽しみたい方にとってはおすすめです。
アガサなどと違って物語やドラマは重視しておらず、アリバイ崩しの名作とも言われております。
古典なので所々読みにくいところはありますが、一度読んでおくことをおすすめいたします。
あらすじ
埠頭で荷揚げ中に落下事故が起こり、珍しい形状の異様に重い樽が破損した。
樽はパリ発ロンドン行き、中身は「彫像」とある。こぼれたおが屑に交じって金貨が数枚見つかったので割れ目を広げたところ、とんでもないものが入っていた。荷の受取人と海運会社間の駆け引きを経て樽はスコットランドヤードの手に渡り、中から若い女性の絞殺死体が……。
次々に判明する事実は謎に満ち、事件はめまぐるしい展開を見せつつ混迷の度を増していく。真相究明の担い手もまた英仏警察官から弁護士、私立探偵に移り緊迫の終局へ向かう。クロフツ渾身の処女作にして探偵小説史にその名を刻んだ大傑作。
海外ミステリーおすすめ小説18
「誰の死体?」ドロシー・L・セイヤーズ
こちらの著者のドロシー・L・セイヤーズも、クロフツやアガサ・クリスティなどと並ぶ大御所ミステリー作家です。
ピーター卿シリーズの1巻目で、死体の身元が特定出来ないのがテーマの事件です。
この時代はDNA鑑定が出来ず、死体の状況から推測するんですが、ピーター卿の調査過程がかなり面白いです。物語としても面白いので、興味がある方は読んでみてください!
ちなみにピーター卿シリーズの読む順番については、以下でご紹介しています。
ピーター卿シリーズ(ドロシー・L・セイヤーズ)の読む順番一覧|貴族探偵の華麗なる謎解き
あらすじ
実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。場所柄、男は素っ裸で、身につけているものは金縁の鼻眼鏡のみ。一体これは誰の死体なのか?
卓抜した謎の魅力とウイットに富む会話、そしてこの一作が初登場となる貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿。
クリスティと並ぶミステリの女王が贈る会心の長編第一作!
海外ミステリーおすすめ小説19
「緋色の研究」コナン・ドイル
今や知らない人はいないであろう、シャーロックホームシリーズです。
「探偵」というキャラのさきがけとなったホームズは、1巻からかなり面白いです。
なんといっても彼の特徴は鋭い観察眼です。人を少し観察しただけですぐに職業やその時何をしていたか、どういった人物なのかを当てることができます。
その方法はさすがにファンタジーな部分もありますが、それでも誰もが憧れる探偵像です。
昔から根強い人気がある作品なだけあって読み応え抜群の作品ですので、ぜひ御覧ください。
ちなみに緋色の研究については、以下で感想を語っています。
緋色の研究(コナン・ドイル)のあらすじと感想|シャーロック・ホームズシリーズ1巻目
あらすじ
従軍から帰国し、ロンドンで同居人を探していたワトスンが紹介された不思議な男。アフガニスタンに行っていましたね―。
初対面でそう言い当てられ、度肝を抜かれたその男こそ、怜悧な観察眼を備えた名探偵シャーロック・ホームズだった。若き日のホームズとワトスンがベイカー街221番地Bに一緒に住むことになったいきさつと、初めてふたりで取り組んだ難事件を描く記念碑的長編。今最も定評ある訳者の新訳でおくる傑作。
海外ミステリーおすすめ小説20
「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ
この作品は、2021年の本屋大賞翻訳小説部門で1位をとっている話題作です。
話題に上げられているとおり、ミステリーを超えた作品としてとても良い作品なので全員に読んでいただきたい作品です。
どの作品でもそうですが、人によっては賛否両論が巻き起こるので、とりあえずはあらすじ抜きで読んでみてください。
あらすじ
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。
人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。
読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。
しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
著者は被らずに幅広く紹介する、という縛りで選書しましたが何か一つでも気になるミステリー小説が見つかると嬉しいです。
ちなみに上げた小説たちの中で一番のお気に入りは、カーの火刑法廷だったりします。
ミステリーはハマると中毒性があって、どんどん面白いトリックなどの刺激を求めるようになります。
なんとも恐ろしいジャンルですが、一生楽しめるので、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。
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