今回は「学生アリスシリーズ」の読む順番をご紹介!有栖川さんの1、2を争う大人気シリーズなんだ〜
学生アリスシリーズ(有栖川有栖)とは?
学生アリスシリーズとは、著者の有栖川有栖さんが書いたクローズドサークルもののミステリー小説シリーズです。
大学サークルである「英都大学推理小説研究会(EMC)」に部員たちが、毎回旅行先で事件に遭います。
今シリーズの探偵役は、EMCの部長である江神、そのワトソン役として有栖川有栖になります。
大学生たちがメインの話なので、ミステリーだけでなく物語としてもかなり面白い作品となっています。
今回は「学生アリスシリーズ」の読む順番や作品について詳しくご紹介していきます!
学生アリスシリーズの読む順番は?
このシリーズは順番に読むと面白いです。
事件自体は長編一冊ごとに完結しているので問題ありませんが、キャラクターたちの関係性も追っていきたい方は、順番に読むことをおすすめいたします。
学生アリスシリーズの読む順番一覧(全5巻)
No. | タイトル | 出版年 | あらすじ |
---|---|---|---|
1 | 月光ゲーム Yの悲劇’88 | 1989 | あらすじ |
2 | 孤島パズル | 1989 | あらすじ |
3 | 双頭の悪魔 | 1992 | あらすじ |
4 | 女王国の城 上 | 2007 | あらすじ |
4 | 女王国の城 下 | 2007 | あらすじ |
短編集 | 江神二郎の洞察 | 2012 | あらすじ |
有栖川有栖さんの他作品について
ちなみに「作家アリスシリーズ」や「ソラシリーズ」は以下でまとめています。こちらもぜひ読んでみてください!
【最新版】火村シリーズ(有栖川有栖)の読む順番一覧|別名「作家アリスシリーズ」
ソラシリーズ(有栖川有栖)の読む順番一覧|探偵行為が禁止された世界
濱地健三郎の呪える事件簿 濱地健三郎シリーズ (角川書店単行本)
学生アリスシリーズ1巻
「月光ゲーム Yの悲劇’88」
あらすじ
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々――江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。
矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。
その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく……。いったい犯人は誰なのか? そして、現場に遺されたYの意味するものは何? 平成のエラリー・クイーン=有栖川有栖の記念すべきデビュー長編。
学生アリスシリーズ2巻
「孤島パズル」
あらすじ
英都大学推理小説研究会に新風を吹き込んだ彼女(マリア)が「伯父の別荘へ行かない?」と誘った孤島の夏。メインテーマは宝捜し(パズル)。みごと解ければ推理研の面目躍如、波涛を越えて時価数億円のダイヤが眠る嘉敷島へやってきた江神二郎とアリスは、楽しむ間もなく起こった事件に巻き込まれてしまう。
毎年同じころ島に会する人々に密やかな翳りが根ざしているのか、南国の陽光と青い海、降るような星空を背景に幕間のない悲劇が進行していく。
――ここにパズルがある。どうかあなたの手でこの小宇宙に秩序をもたらしていただきたい――〈読者への挑戦〉が興を添え、青き春を謳うロマンティシズムが錦上に花を敷く、極上の本格ミステリ。
学生アリスシリーズ3巻
「双頭の悪魔」
あらすじ
娘を連れ戻してほしいのです――山間の過疎地で孤立する芸術家のコミュニティ、木更村に入ったまま戻らないマリアを案じる有馬氏。
要請に応えて英都大学推理小説研究会の面々は四国へ渡る。かたくなに干渉を拒む木更村住民の態度に業を煮やし、大雨を衝いて潜入を決行。接触に成功して目的を半ば達成したかに思えた矢先、架橋が落ちて木更村は陸の孤島と化す。
芸術家たちと共に進退きわまった江神・マリア、夏森村に足止めされたアリスたち――双方が殺人事件に巻き込まれ、川の両側で真相究明が始まる。
読者への挑戦が三度添えられた、犯人当て(フーダニット)の限界に挑む大作。妙なる本格ミステリの香気、有栖川有栖の真髄ここにあり。
学生アリスシリーズ4巻
「女王国の城 上下」
あらすじ
舞台は、めざましい成長を遂げる宗教団体〈人類協会〉の聖地、神倉。大学に姿を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。
室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。とかく噂の神倉へ、何故?様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、4人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。
紆余曲折を経て〈城〉と呼ばれる総本部で江神の安否は確認できたものの、思いがけず殺人事件に直面。外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し……。第8回本格ミステリ大賞に輝いた、江神シリーズ第4作。
学生アリスシリーズ短編集
「江神二郎の洞察」
収録作品:
・瑠璃荘事件
・ハードロック・ラバーズ・オンリー
・やけた線路の上の死体
・桜川のオフィーリア
・四分間では短すぎる
・開かずの間の怪
・二十世紀的誘拐
・除夜を歩く
・蕩尽に関する一考察
あらすじ
英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)入部のきっかけだった。アリス最初の事件ともいうべき「瑠璃荘事件」、著者デビュー短編「やけた線路の上の死体」、アリスと江神の大晦日の一夜を活写した「除夜を歩く」など、全九編を収録。昭和から平成へという時代の転換期を背景に、アリスの入学からマリアのEMC入部まで、個性的なEMCメンバーたちとの一年を瑞々しく描いたファン必携の傑作短編集。
まとめ
学生アリスシリーズは面白いのですが、個人的には火村シリーズのほうが好きだったりします。
なぜかというと、探偵役の江神が知り合いに似ててちょっと好きじゃないというしょうもない理由です。
キャラクターはともかく、ミステリーとしては読み応え満載ですのでぜひ一度読んでみてください!